【7月23日 AFP】リオデジャネイロ五輪の男子バスケットボールに出場する米国代表は22日、米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で練習試合を行い、ケビン・デュラント(Kevin Durant)が23得点、 デマーカス・カズンズ(DeMarcus Cousins)が15リバウンドの活躍をみせ、 アルゼンチン代表に111-74で快勝した。

 レブロン・ジェームズ(LeBron James)やステフェン・カリー(Stephen Curry)など米プロバスケットボール協会(NBA)を代表するスーパースターを欠くなか、米国はマイク・シャセフスキー(Mike Krzyzewski)ヘッドコーチ(HC)の下で、優勝候補の大本命として五輪3連覇を目指している。

 依然として大勢のタレントを擁する米国は、2年前のFIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2014)に向けたエキシビションマッチで、キャリアを絶望視されるほどの大けがをしたインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)のポール・ジョージ(Paul George)が代表に復帰し、4日間の合宿を経てこの日はベンチスタートながら18得点を記録した。

  米国はディフェンスでプレッシャーをかけてアルゼンチンを崩し、前半終了時点で56-33とリードを奪った。試合開始から20分でカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)が3スティール、カズンズが2スティールを奪うなど、アルゼンチンが記録した23本のターンオーバーから36得点を稼いでいる。

 アルゼンチンでは、アンドレス・ノシオニ(Andres Nocioni)がチーム最多の15得点を記録すると、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)でプレーするエマヌエル・ジノビリ(Manu Ginobili)が11得点、ルイス・スコラ(Luis Scola)が10得点を挙げた。

 リオ五輪までに11日間で5試合のエキシビションを行う米国は、24日にロサンゼルス(Los Angeles)、26日にオークランド(Oakland)で中国と試合を行ったあと、さらにシカゴ(Chicago)でベネズエラ、ヒューストン(Houston)ではナイジェリアと対戦する。

 来月6日に行われる初戦で中国と対戦する米国は、オーストラリア、フランス、セルビア、そしてベネズエラと同じグループAに入っている。

 1992年のバルセロナ五輪からNBAの選手が出場可能となって以降、米国はグループステージでは通算48勝1敗の成績を残しており、唯一の敗戦は2004年アテネ五輪で喫したイタリア戦だけとなっている。(c)AFP