【6月30日 AFP】リオネル・メッシ(Lionel Messi)が代表引退を表明し、アルゼンチン代表が大きな混乱に陥るなか、同国元代表でレジェンドのディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が29日、現在のチームにケチをつけるようなコメントを残している。

 6月29日は、マラドーナ氏を擁する当時のアルゼンチン代表がW杯メキシコ大会を制した日からちょうど30年の記念日となる。そこで国会でも記念行事が行われ、マラドーナ氏本人は姿を見せなかったものの、録音メッセージが寄せられた。

 ところが、マラドーナ氏はそのメッセージのなかでメッシを擁する現代表よりも、自分がいた頃の代表チームの方が優れていたとほのめかす発言を残している。

 録音されたメッセージの中でマラドーナ氏は、当時のチームメートを相手に「時間の経過とともに、俺たちの偉大さが際立つな。俺たちはボールを持ってプレーした。チリとは当たりもしなかった。俺たちはドイツだって倒した」と話し、「つまり、あるチームともう1つのチームの間にある差は歴然だってことだ」と語った。

 以前からメッシに厳しかったマラドーナ氏は、メッシの代表引退に際しては、ほかの人たちと同じように再考を求めていたが、それでも今回の発言は、メッシを擁する現代表をおとしめているようにも聞こえる。

 メッシは26日、コパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)決勝でPK戦の末にチリに敗れると、傷心のうちに代表引退を表明した。(c)AFP