【6月26日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は25日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)シングルス1回戦の相手が同じ悪童仲間にして、先輩と慕うラデク・ステパネク(Radek Stepanek、チェコ)に決定したことについて「変な気分」だと明かした。

 リシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)と対戦した昨年大会の準々決勝で無気力に見えるプレーを繰り返すなど、周囲を不快にさせる行動を重ねた結果、キリオスは男子ツアーで最も情緒不安定な選手とされている。

 ガスケ戦のキリオスは、試合を投げ出しはしなかたものの、悪態をついたり、ラケットを放り投げたりして自滅した。それから一年間、キリオスがトラブルと無縁だった時期はほとんどなく、初戦でステパネクと当たったのはある意味必然なのかもしれない。

 37歳のステパネクもまた、コート上では扱いにくい性格が垣間見える選手として知られているが、だからこそキリオスに親近感が湧くのか、今年は彼の補佐役を申し出ている。

 大会開幕を控えた25日、キリオスは報道陣に対して、「ステパネクとの対戦は、もちろんかなり難しい。彼とはとても良好な関係を築けているしね」と語った。

「実を言うと、彼には少し助けてもらってるんだ。テニスの面というよりも、ちょっと助けてくれるだけなんだけど。だから、彼とここで対戦するのはすごく変な気分だ」

「キャリアの終盤に差しかかった選手だけれど、それでもすごいテニスをするし、かなり厳しい試合になると思う」