死刑台からロマンスへ、夫婦で取り組む死刑廃止活動
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■「一種の復讐」
プリングルさんがジェイコブスさんに会ったのは1998年、アイルランド西部ゴールウェー(Galway)のパブだった。彼女は死刑について話すために来ていた。2人は、死刑判決からの釈放、刑務所内で実践していたヨガや瞑想など、多くの共通点を持つことに気付いた。
2011年に結婚した後は、不当な判決を受けた被害者らを支援するセンターをアイルランドに立ち上げ、死刑廃止に向け休むことなく活動を続けている。
「死刑判決は抑止にはならない」とプリングルさんは言う。「それは一種の復讐だ。それは、最も低いレベルを克服することができない社会の状況だ。社会はそれを克服しなければならない」
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)によると、世界では昨年、少なくとも1634人の死刑が執行された。この数は、1989年以来最多だという。(c)AFP/Pierre-Henry DESHAYES