【6月7日 AFP】米経済誌フォーブス(Forbes)は6日、オンライン版で女子スポーツ選手の長者番付を発表し、この1年間で計2890万ドル(約31億円)を稼いだ女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、11年間首位の座に君臨していた同じく女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)を抑え、トップに輝いた。

 4日の全仏オープンテニス(French Open 2016)女子シングルス決勝では、ガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)にまさかの敗戦を喫し、優勝を逃したセレーナだったが、それから2日後、シャラポワが10年以上も保持していたタイトルを勝ち取った。

 セレーナは四大大会(グランドスラム)で通算21勝を挙げており、全仏では敗れはしたものの、今後もシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏が持つオープン化以降のグランドスラム史上最多勝利記録を目指していくことを誓っている。

 セレーナの通算獲得賞金は約7760万ドル(約83億円)に上り、これはほかの女子スポーツ選手が手にしてきた賞金の2倍以上となっている。

 一方、シャラポワはこれまで複数の企業とスポンサー契約を結び、首位の座を守り続けていたが、ドーピング違反による暫定的な出場停止処分を受けたことにより、米スポーツ用品大手のナイキ(Nike)をはじめ、米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(American Express)、独高級スポーツカーメーカーのポルシェ(Porsche)、スイスの時計メーカーであるタグ・ホイヤー(TAG Heuer)などがスポンサーから撤退した。

 フォーブスによると、シャラポワの稼いだ額は前年から800万ドル(約9億円)も下がったものの、1年間で約2190万ドル(約23億円)を手にしたとしている。

 長者番付3位には女子格闘家のロンダ・ラウジー(Ronda Rousey、米国)が1400万ドル(約15億円)で名を連ね、4位にはNASCARのドライバー、ダニカ・パトリック(Danica Patrick、米国)が1390万ドル(約15億円)で続いた。(c)AFP