【6月3日 AFP】ロシアで女性が交際相手の男性と別れた後、「求愛にかかった費用」として4万ルーブル(約6万5000円)余りの返還を求めて訴訟を起こされた。一緒に出掛けた旅行で破局して自宅に戻ると、待っていたのは裁判所の召喚状だったという。女性が2日、地元メディアに明らかにした。

 裁判を起こされたのはニーナ・ズグルスカヤ(Nina Zgurskaya)さん。ラジオ局のビジネスFM(Business FM)やシベリア(Siberia)のテレビ局CTCプリマ(CTC-Prima)に語ったところによると、男性とは当初、デートを重ねたり贈り物を贈り合ったりするなど、うまくいっていた。

 別れるきっかけとなったのは、二人で行ったクリミア(Crimea)旅行。プロポーズすると言われていたが「それはなかった。だから怒って帰ってきた」(ズグルスカヤさん)。

 ところがクラスノヤルスク(Krasnoyarsk)市の自宅に戻ると、さらに仰天する出来事が待っていた。裁判所から召喚状が届き、男性から4万ルーブル余りの返済を求められたのだ。

 ズグルスカヤさんによると、2人は2015年10月から係争中で、男性がこれまでに起こした訴訟2件はいずれも棄却されたが、男性は別の裁判所に上訴しているという。

 男性側は、2人は恋愛関係になかったとして、ズグルスカヤさんは自分の方の支払いをすべきだ主張。「レシートもある」と説明しているという。(c)AFP