【6月1日 AFP】メキシコ北東部タマウリパス(Tamaulipas)州でサッカーのアラン・プリド(Alan Pulido)選手(25)が誘拐された事件で、当局は5月31日、誘拐を指示したとして同選手のいとこの夫を逮捕した。

 州検察当局によると、逮捕されたのはオスバルド・ベラスケス・ガルシア(Osvaldo Velazquez Garcia)容疑者(29)。同州シウダビクトリア(Ciudad Victoria)の民家で身柄を拘束された。拘束の際には連邦警察との間で銃撃戦となり、肩や首に軽傷を負ったが命に別条はないという。

 ベラスケス容疑者は事件の主犯格とみられており、検察によると麻薬密売や誘拐、恐喝に関与している犯罪組織の一員とされる。

 プリド選手は犯人の一人を殴って自分で警察に通報し、29日夜に救出された。これまでに誘拐の実行犯とされる人物(38)も逮捕されている。

 誘拐犯らは身代金として600万メキシコペソ(約3600万円)を要求していた。(c)AFP/Carola SOLÉ