【5月13日 AFP】世界保健機関(WHO)は12日、ブラジルで流行しているジカ熱に関連し、妊娠している女性は今年の夏季五輪が行われるブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)への渡航を控えるよう勧告した。五輪の参加選手や来場者にはジカウイルス感染の予防策を講じるよう呼び掛けた。

 蚊が媒介するジカウイルスへの不安が拡大している中、WHOがリオデジャネイロ五輪に明確に言及したガイドラインを発表したのは初めて。ジカウイルスは新生児の先天異常である小頭症の原因になっていると専門家らは指摘している。

 WHOは汎米保健機構(PAHO)と共同で、妊婦は「ジカウイルス感染が現在発生中の地域には渡航しないように」との勧告をあらためて表明し、「リオデジャネイロもこれに含まれる」と述べた。(c)AFP