【5月11日 AFP】男子テニス選手のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が10日、フランス人コーチのアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo)氏と師弟関係を解消した理由について、四大大会(グランドスラム)で3度目の優勝を飾れなかったことや、指導を仰ぐ時間が減ったことが要因だと話した。

 世界ランキング3位のマレーは、全仏オープン(French Open 2016)の最後の前哨戦であるイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2016)に出場中だが、その陣営に、グランドスラム優勝2度のモウレズモ氏の姿はない。

 2014年春、スランプに陥っていたマレーは、男子の有力選手としては初めて女性をコーチに迎えると、ツアー7勝、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)で2度の準優勝を達成するなどの成績を収めていたが、今年に入ってから関係がうまくいかなくなっていったという。

 15日に29歳の誕生日を迎えるマレーは、「彼女がチームに加わったとき、僕は本当に苦しんでた。うまくいかなくて、自信もなくし、間違った方向へ進みかけていた」と話した。

「2年間、2人で出してきた成績は良いものだったと思う。だけどグランドスラムで勝てなかった以上、最終的にはそれで、うまくいったかどうかを判断することになる」

「彼女がやって来て、成績が本当に上がった。一緒に過ごした時間は前向きなものだったよ。ただ、グランドスラムを一つも取れなかったことだけが残念だ。2人ともそれを望んでいたからね」

「もちろん(決勝まで勝ち進んだ1月の)オーストラリアではいいスタートが切れたんだけど、全豪からこの大会までの間に一緒に過ごせたのは、マイアミ(Miami)でのほんの10日しかなかった」

「それで、この仕事をするのに必要な時間や、一緒に仕事をできる時間のことを考え始めると、難しくなっていった」