【4月30日 AFP】米大リーグ(MLB)は29日、薬物検査で検体から陽性反応が出たマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のディー・ゴードン(Dee Gordon)に対し、80試合の出場停止処分を科した。同選手はこの処分に異議申し立てを行っていない。

 28歳のゴードンは、「故意ではないものの、禁止物質を含んだ何かを摂取したと検査結果で示されたことを知らされました。チームメートや球団、そしてファンを失望させてしまったという気持ちが一番つらいものです。大リーグに禁止されている物質を含んでいる可能性がある製品を、避けるように気を付けていました。キャリアの間に受けた20回以上の検査を合格してきたことがその証しです。誤りを犯したのは私であり、その結果を受け入れます」と声明を発表した。

 MLBは、29日に行われたマーリンズとロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の一戦の直後にゴードンへの処分を発表した。

 MLBは、今年1月に5年総額5000万ドル(約53億円)でマーリンズとの契約を更新したゴードンのサンプルから、外因性のテストステロン(testosterone)とクロステボール(clostebol)の陽性反応が検出されたとしている。米スポーツ専門チャンネルESPNは、陽性の結果は春季キャンプ中に検出されたと報じている。

 ゴードンは機動力の高い1番打者で、今季は打率.266、6盗塁を記録している。また、昨季は打率.333でナ・リーグの首位打者を獲得し、リーグ最多の205安打、58盗塁を記録。自身初のゴールデングラブ賞も獲得した。ナ・リーグの選手で首位打者と盗塁王の二冠を達成したのは、ドジャースに所属していた1949年のジャッキー・ロビンソン(Jackie Robinson)氏以来となっている。(c)AFP