【4月26日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)の自然史博物館で26日、大規模な火災が発生し、貴重な動植物の標本が焼失した。インドの環境相が明らかにした。

 消防当局者によると、同日未明、デリー(Delhi)首都圏の中心部にある自然史博物館が入った建物の6階から出火し、火の手はあっという間に他の階にも広がったという。

 消防隊員たちが数時間、消火活動を行い、5人が煙を吸って病院に搬送された。

 インドのプラカシュ・ジャバデカル(Prakash Javadekar)環境相は、被害状況の全容はまだ把握していないが、古い所蔵品などが焼失したとし、損害額は計り知れないと記者団に述べた。

 1978年に開館したこの博物館は、チョウやカエル、ヘビ、トカゲの標本やトラやヒョウなどの剥製を所蔵していた。(c)AFP