【4月24日 AFP】英国のチャールズ皇太子(Prince Charles、67)が23日、劇作家ウィリアム・シェークスピア(William Shakespeare)の没後400年を記念して行われたテレビの公開番組の舞台に参加し、観衆の前で「ハムレット(Hamlet)」の有名な台詞を披露した。

 チャールズ皇太子は、シェークスピアの故郷ストラトフォード・アポン・エイボン(Stratford-upon-Avon)にあるロイヤル・シェークスピア劇場(Royal Shakespeare Theatre)で、ジュディ・デンチ(Judi Dench)やヘレン・ミレン(Helen Mirren)、ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)、イアン・マッケラン(Ian McKellen)といったそうそうたる俳優と舞台を共にした。その様子は英国のテレビで生中継され、欧州各地の映画館へも配信された。

「ハムレット」の有名な独白「トゥ・ビー、オア・ナット・トゥー・ビー(To be, or not to be)」をどう言うかという寸劇を貴賓席から見ていたチャールズ皇太子は舞台に歩み寄り、「私も一言いいですか?」と尋ねてから自らこのせりふを口にした。

 ロイヤル・シェークスピア・カンパニー(Royal Shakespeare Company)の芸術監督グレゴリー・ドーラン(Gregory Doran)氏は、チャールズ皇太子はデンマークの王子(ハムレットのこと)を演じたこの機会を楽しんでいたと話し、「(チャールズ皇太子が)乗り気を示すだろうとは思っていた。私が勇気を出して『一緒にやってみてはいかがですか?』と尋ねたら、喜んで応じていた」と語った。

 この日、ロンドン(London)では訪英中のバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領も、グローブ座(Globe Theatre)で「ハムレット」の上演を鑑賞した。(c)AFP/Leon NEAL with Robin MILLARD in London