【4月14日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2016)は13日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は4-6、6-2、4-6でチェコのイリ・ベセリ(Jiri Vesely)に敗れた。

 今季2敗目を喫したジョコビッチは、「無敵の選手はいないことが証明された。これまでのキャリアで、負けたことはいくらでもある。これが初めてではない」としたものの、「試合に敗れたという事実を、コートを去った直後に受け止めるのはつらいものがある」と、落胆したことを認めている。

「それでも相手をたたえなければならない。彼は良い試合をしていた」

「サーブが非常に強力だったし、素晴らしい戦術に従って、積極的に攻撃していた」

「今日の試合から学べたことは非常に少ない。僕のプレーは、本当にとても最悪だった」

 約2時間の戦いの末に、大会の初戦となる2回戦で姿を消したジョコビッチだが、今季は28勝2敗という強さを見せている。ジョコビッチがシーズン初の黒星を喫したのは、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2016)の準々決勝で、目の感染症のために途中棄権した試合だった。

 ジョコビッチは、ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)で、昨年のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2015)決勝を最後に、22試合連続で負けがなかった。大会で初戦敗退を喫するのも、3年前のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2013)でグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)の前に屈して以来となる。

「自分が住んでいる町で、初戦敗退を喫するのは残念」としたジョコビッチは、「ここのコートでいつも練習しているのに」と失望を明かした。

「過去8~9年住んでいる場所だ。こんな結果は望んでもいなかったし、起こるとも思っていなかったけど、それが競技だ。受け止めなければならない」

「休む時間が必要だ、特にメンタル面で。ここ4~5か月間は厳しいものがあった。充電する時間が必要だね」

 ジョコビッチは、最終セットでマッチポイントを1度しのいだものの、ベセリは2度目のチャンスをものにして、見事な番狂わせを演じた。(c)AFP/Scott WILLIAMS