【4月1日 AFP】フランス北部沿岸ダンケルク(Dunkirk)の検察は31日、自転車ロードレースのヘント~ウェフェルヘム(Gent-Wevelgem 2016)のレース中に落車して死亡したアントワーヌ・デモワティエ(Antoine Demoitie、ベルギー)の検死の結果、バイクにひかれたことが致命傷になったとは言い切れないと発表した。

 25歳のデモワティエは、先月27日にベルギーとフランスにまたがって行われたレース中に他の3選手とともに落車すると、地面に倒れているところをバイクにひかれた。事故後、デモワティエは最終的に仏リール(Lille)の病院の集中治療室(ICU)に入ったものの、そこで息を引き取った。

 ダンケルクの検察官はAFPに対し、「死因は後頭部を打ち付けたことによる脳出血です。しかしながら、病理学者は、その負傷が落車直後のものなのか、バイクにひかれた後のものなのか判断できませんでした」とコメントした。

 ベルギーの自転車競技界には暗い日々が訪れており、フランス・コルシカ(Corsica)島で開催されたクリテリウム・アンテルナシオナル(Criterium International 2016)参戦中に心臓発作を起こしたダーン・ミングヘール(Daan Myngheer)が、先月28日に亡くなっている。(c)AFP