【4月1日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の上層部が、酷評された「ノックアウト方式」の新予選の解決方法を探り、さらなる話し合いを重ねることになっている中、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、その首脳陣をアイスクリーム売りと比較した。

 今季の開幕戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2016)で、コース上にマシンがいなくなるという失敗に終わった新しい予選フォーマットは、今週末行われる第2戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2016)を前に、再び批判にさらされている。

 ベッテルは31日、予選フォーマットが変更されず、以前の方式に戻らなかったことを受けて、「戻らないことが分かって、みんなと同じようにがっかりした」と語った。

 ベッテルや他のドライバーは一丸となって、意思決定の過程やマネジメントの変革を求めている。

 特にベッテルは、新しい予選方式を廃止するというフェラーリの決断が支持されなかったことを悔しがった。

「バニラ味のアイスクリームを売っていて、店に来る誰もがチョコレート味のアイスクリームを欲しがった。明くる日に店を開けて、客はチョコレート味があるだろうと期待する中、それでもバニラ味しか売らなかった。つまりはそんなことさ」

「お客の求めることをやるのが普通だろう。全く正反対のことをやっていたら、仕事をやっているうちに入らない。そんなことでは満足なんかできない」

 ベッテルや他のドライバーは、予選フォーマットの失敗はF1が間違った方向に向いていることを強調していると、先週公開書簡で明かしている。

 批判が広がる中、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のチーム責任者を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は、今週末の予選は第1戦と同様の状況になるだろうと語った。

「2日(土曜日)は、メルボルン(Melbourne)と同じ光景になるだろう。そしてどんな結果出るか、国際自動車連盟(FIA)がルールを変更する決断を下すか否かが分かるだろう」

(c)AFP