【3月21日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は新たな予選フォーマットが大失敗に終わったことを受け、来月行われるバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2016)では旧フォーマットの予選に立ち戻ることになった。20日、各メディアが報じた。

 19日に行われた16F1開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2016)で初採用となった新予選方式は、さまざまな方面から批判された。

 変更された予選方式でフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)やキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)は先細りの状態となり、メルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が出した最速タイムを終盤に追い掛けようともせず、ファンはマシンが走っていないトラックを目の前に当惑していた。

 20日に行われたオーストラリアGP決勝を前に各チームの代表やマネジャーが会合を行い、今回の決定に至った。

 メルセデスのチーム責任者を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は、「会合が開かれ、バーレーン以降は旧方式に戻すということで全会一致した」と明かした。

「F1委員会の承認が必要となるが、昨日(19日)の予選に賛同する人にお目にかかりたいものだ。数日後には決まるはずだ」

 ヴォルフ氏は加えて、いくつかのチームがQ1とQ2では新予選のノックアウト方式をそのままにし、Q3では旧方式に戻す、というやり方を求めていたとも明かしている。

 元F1ドライバーで、現在はテレビ解説者を務めるデビッド・クルサード(David Coulthard)氏は、ツイッター(Twitter)に「パニック状態は終わりだ。バーレーンの予選は元通りになる」と投稿した。(c)AFP