【3月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦を前に、PSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)の一部ファンが物乞いを侮辱したとして、スペイン国内で批判を浴びている。

 問題になっているのは、スペインメディアが公開した動画。そこには、首都マドリード(Madrid)にあるマヨール広場(Plaza Mayor)で、バーのオープンテラスに集まったPSVのファンが、物乞いに向かって硬貨を投げ、彼らがそれを必死でかき集める姿を見てあざ笑う様子が写っている。

 動画が撮影されたのは、アトレティコとPSVによるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦が開催される数時間前のことだった。

 報道を受け、スペインのホルヘ・フェルナンデス・ディアス(Jorge Fernandez Diaz)内相は「極めて不名誉」な場面とコメント。マドリードの知事も、「嘆かわしい行い」と憤った。

「マドリードでこのような場面を目にしなければならないことを、恥ずかしく思います。たとえ外国チームのフーリガンだったとしてもです。人種差別であるのはもちろん、明らかに人間としての品位を欠いています」

 PSVの会長も、「この行為は言語道断だ。ファンのこういった行為を、クラブからはっきりと切り離したい。PSVは適切な措置を講じる。スタジアム入場禁止か、あるいはもっと厳しい処分になるかもしれない」と話した。(c)AFP