【3月12日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)は11日、ロシア陸上競技連盟(ARAF)の組織改革に2か月の猶予を与えた。

 ARAFは昨年11月、国ぐるみのドーピングと汚職が明るみに出て資格停止処分が科された。IAAFは独立した調査チームを立ち上げ、ロシアが国際大会に再出場するための検査基準が順守されているかを監視している。

 調査チームのリーダーを務める元世界反ドーピング機関(WADA)の専門家であるルネ・アンデルセン(Rune Andersen)氏は、IAAFに対してロシアは歩みを進めているものの、現時点ではまだ十分ではないと伝えた。

 リオデジャネイロ五輪出場を目指すロシアの陸上選手にとって、時間は刻一刻と迫っている。リオ五輪の陸上競技開幕は8月12日となっているが、選手登録は7月の第2週となっており、選手たちはその前に五輪の参加標準記録を突破しなければならない。

 それでもロシア勢の出場にはわずかながら、扉が開かれている。IAAFのセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は、5月に臨時の理事会を開き、アンデルセン氏の調査チームが報告を行った後に資格回復の判断を下すと表明している。(c)AFP