【3月10日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の広州恒大(Guangzhou Evergrande)は9日、国営新華社(Xinhua)通信の記事で、世界で最も裕福なサッカークラブという意外な称号を与えられた。

 新華社は、株式による広州恒大の時価総額が、中国の非上場会社向け証券取引所の全国中小企業株式譲渡システム(NEEQ)で33億5000万ドル(約3800億円)を記録したと伝えた。

 国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキングで93位と低迷している中国では、習近平(Xi Jinping)国家主席が同国をサッカーの強豪国に変えると公言するなど巨額の資金が投入されるなか、新華社は「広州恒大は世界のサッカークラブで市場価値が最も高い」と伝えた。

 新華社によれば、資金集めのために2か月前に売却した際には1株40元(約697円)だったものの、40パーセント近くにまで値が跳ね上がり、1株55元(約958円)で3万6000株が買われたという。

 広州恒大の価値は、米経済誌「フォーブス(Forbes)」による2015年の世界番付で最も資産価値の高いサッカークラブとなった、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)の32億6000万ドル(約3700億円)をわずかに超える計算になる。

 また、8日付の米ニューヨーク(New York)市場で1株14ドル32セント(約1626円)の終値を付けたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の株式時価総額は、23億5000万ドル(約2670億円)となっており、その金額も上回っている。(c)AFP