【3月10日 AFP】フランスの検察当局は9日、国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)前会長と欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)前会長の金銭授受に関するスイス司法当局の捜査に絡み、フランスサッカー連盟(FFF)本部を捜索して、書類を押収したと発表した。

 仏パリ(Paris)にあるFFF本部の捜索は、スイス当局の関係者がいる中、8日に行われた。

 スイス検事総局は、この捜索が昨年9月に捜査を開始した「ジョセフ・ブラッター氏の訴訟手続きに関連したもの」であると発表している。ブラッター前会長には、背任や横領の容疑がかけられている。

 ブラッター氏はFIFA会長時代の2011年、経費から200万スイスフラン(約2億2500万円)をプラティニ会長へ不正に支払った疑いがもたれている。今回の捜索では、その支払いに関する書類がFFF本部から押収された。

 ブラッター氏はAFPに対し、プラティニ氏への支払いに関する書類がFFFにあったことが考えられず、捜索を知って「非常に驚いた」とコメントしている。

 フランス当局は、スイス当局とは別に声明を発表し、不正な支払いの「捜査に有用な書類を押収することができた」としている。(c)AFP