【3月6日 AFP】米歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)は4日、第88回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式でレイプの被害者と一緒にステージへ上がりパフォーマンスしたことについて、人生で最も難しかったと振り返った。また、自身も過去にレイプ被害に遭ったことを最近明らかにしたレディー・ガガは、いまだに慢性的な苦痛が続いていることを明らかにした。

 レディー・ガガは先月28日の授賞式で、米国の大学でのレイプ被害をテーマにした映画『ハンティング・グラウンド(原題、The Hunting Ground)』の主題歌「Till It Happens To You(それがあなたに起こるまで)」 を歌った。曲が終わりに近づくと、レイプ被害に遭った数十人の女性や男性数人も一緒にステージへ上がり、「あなたが悪いんじゃない」「くじけない」といったメッセージが書かれた腕を掲げて連帯を示した。

 レディー・ガガはニューヨーク(New York)のラジオ局Z100に対し、「このパフォーマンスの1週間前ほど、打ちひしがれたことはなかった」と語った。また、自身のレイプ被害について「人生で最も恥だと感じていること。自分に非があったのだと、今週までずっと感じていた」と話した。

 今月30歳の誕生日を迎えるレディー・ガガは、19歳の時に年上の男にレイプされた経験を既に告白している。ただ、これまではすぐに話題を変えて触れないようにしてきたため、今回の授賞式でのパフォーマンスは一種のカミングアウトだったという。

 レディー・ガガは「わたしはいつも慢性的な痛みに苦しんでいる。それは10年ほど前に経験した、身がすくむ恐怖から来ているの」と語った。(c)AFP