【3月6日 AFP】米大統領選の民主、共和両党の候補者指名争いは5日、5州で予備選・党員集会が行われ、共和党はテッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員、民主党はバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員がそれぞれ2州で勝利したが、ドナルド・トランプ氏(Donald Trump)とヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官が対立候補をしのぎ、指名獲得の決め手となるそれぞれの党の獲得代議員数でトップを維持した。

 民主党のクリントン氏は、代議員数が多いルイジアナ(Louisiana)州で勝利し、共和党のトランプ氏はケンタッキー(Kentucky)州とルイジアナ州の2州で勝利し、指名争いでトップを維持した。

 5州の結果にはばらつきがあるが、明らかなことは、自分がトランプ氏に対抗できる唯一の候補者と主張する共和党のクルーズ氏が、その主張を後押しするとともに、これまで1勝のマルコ・ルビオ(Marco Rubio)上院議員に、巻き返しを図るか撤退するかを迫る圧力をかけたということだ。

 獲得代議員数を除けば、クルーズ氏とサンダース氏は、8日にミシガン(Michigan)州で行われる予備選と、15日からフロリダ(Florida)州やオハイオ(Ohio)州で始まる「勝者総取り」方式の予備選に向けて弾みをつけたといえるかもしれない。

 トランプ氏はこれまで19州中12州で勝利し、共和党の候補者指名争いにおいて極めて重要な代議員獲得数で有利な立場にいる。(c)AFP/Michael Mathes