【2月25日 AFP】エジプトのアブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領は24日、昨年10月にシナイ半島(Sinai Peninsula)で起きたロシア旅客機墜落について、「テロ」との認識を初めて示した。

 シシ大統領は演説で、「テロは終わったのか。違う。旅客機を墜落させたのが誰であれ、狙いはなんだったのか。観光に打撃を与えるためか。違う。それは関係に打撃を与えるためだ。ロシアとの関係だ」と述べた。

 墜落に関しては、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が機内に爆弾を持ち込み爆破させたとの犯行声明を出していたが、シシ大統領はこれまで「プロパガンダ」だと否定していた。

 一方のロシア当局は昨年11月の段階で、墜落は機内に持ち込まれた爆弾によるものと結論付け、エジプト行きの航空便の運航を停止させていた。

 ロシア機は昨年10月31日、ロシアのサンクトペテルブルク(St. Petersburg)に向かうため、シナイ半島のシャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)を離陸した直後に空中で分解。乗客乗員224人が犠牲となった。(c)AFP