【2月21日 AFP】2015-16アルペンスキーW杯は20日、イタリアのラ・トゥイール(La Thuile)で女子滑降第8戦が行われ、地元のナディア・ファンキーニ(Nadia Fanchini)が優勝した。

 リンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)は2位に入ると、ララ・グート(Lara Gut、スイス)と43ポイント差で総合首位に復帰。滑降では、1戦を残してボンが2位に173ポイント差をつけ、8度目の種目別優勝を確実なものにしている。

 20個目のクリスタルグローブ獲得を決め、W杯通算タイトル数では、スウェーデンのインゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)氏の記録を抜くことになったボンだが、この日は、ハンマーでスキー板を破壊する動画をめぐって、自らの過ちを認めることになった。

 前日の滑降で、スキー板の一枚が外れるほどのクラッシュで失格になっていたボンは、そのフラストレーションをあらわにするように、スキー板のビンディングをハンマーでたたく動画をフェイスブック(Facebook)に投稿していた。動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=TXAAdWQYrZQで見ることができる。

 すぐさま問題の動画を削除し、契約するスキー板メーカー、ヘッド(HEAD)社に謝罪したボンは、20日のレース後にも、自身の行動を反省した。

「私は過ちを犯しました。誰にでも間違いはあります。私も人間です。昨日は多くの感情が渦巻いていました。トレーナーとボクシングをやるだけにしておけば良かった」

「ソーシャルメディアで何かをやったり言ったりするときは、細心の注意を払っていますが、それを怠ってしまいました」

「少し感情が高ぶりすぎていました。自分にとっては良い教訓になりました。多くの人が私を見ているということを忘れず、感情の赴くままに行動してはいけないということを心に刻みました」

 ボンの表彰は、滑降のシーズン最終戦が終わった後に行われる。(c)AFP