■スアレス不在も南米予選で好成績を残す

 W杯ブラジル大会のウルグアイは、イングランドとイタリアを退けてグループ突破を果たしたが、スアレス不在で臨んだ決勝トーナメント1回戦ではコロンビアに敗れた。

 しかし、ロシア大会の南米予選ではここまで好成績を残している。ウルグアイはスアレスだけでなく、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン (Paris Saint-GermainPSG)に所属するエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)を欠いたが、現在はエクアドルに次いで2位につけている。

 カヴァーニは2015年に開催されたコパ・アメリカ(2015 Copa America)のチリ戦で、相手選手と小競り合いを起こし、2試合の出場停止処分を受けていた。

 一方、守備陣では主将を務めるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のディエゴ・ゴディン(Diego Godin)を筆頭に、主力DF数人が負傷する事態に直面している。

 タバレス監督はまた、昨年から暗い影を落としているサッカー界の汚職スキャンダルについても言及し、南米サッカーが立ち直ってほしいと述べた。

 昨年のスキャンダルでは、南米から複数の協会幹部が贈収賄の罪で米当局に起訴された。タバレス監督は、サッカー界のためにも、地域を統括する南米サッカー連盟(CONMEBOL)が復活することを願っている。

「まるで爆弾が落ちたみたいで、とてもつらかったよ。しかし、希望がないわけではない。破壊のあとの廃虚から何かがよみがえり、みんなが望む道へ戻れるという希望がね」

(c)AFP