【2月3日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は2日に公表した報告書で、トルコからギリシャへの危険な海路を渡る移民のうち、子どもの割合が36%に上ることを明らかにした。同日もトルコの沖合で乳児2人が水死している。

 ユニセフはまた、ギリシャからマケドニアに越境する移民について、女性と子どもの割合が全体の60%近くに達し、現在の欧州移民危機が発生して以来、初めて成人男性の比率を上回ったことも明らかにした。昨年6月から年末までの統計では成人男性が73%を占め、18歳未満の子どもはわずか10%ほどにとどまっていた。

 国際移住機関(IOM)も2日、トルコからギリシャに船で向かう間に先月水死した移民272人のうち、約20%に当たる60人が未成年者だったと発表している。

 トルコでは同日、西部イズミル(Izmir)県の沿岸部で乳児2人と成人7人の水死体が発見され、沿岸警備隊によって収容された。付近では数日前にも37人が水死する事故があったばかり。AFPのカメラマンは死者に多数の子どもが含まれていたと話しているが、正確な数字は分かっていない。(c)AFP/Nina Larson with Fulya Ozerkan in Ankara