【1月31日 AFP】カデル・エヴァンス・グレートオーシャンレース(Cadel Evans Great Ocean Road Race 2016)は31日、オーストラリアのジーロング(Geelong)からバーロンヘッズ(Barwon Heads)、トーキー(Torquay)を回る174キロで、エリート男子ロードレースが行われ、英国選手権と五輪のタイトルを持つチームスカイ(Team Sky)のピーター・ケノー(Peter Kennaugh)が優勝を飾った。

 2回目の開催となる同レースで、ケノーは4時間4分59秒のトップタイムを記録した。6秒差の2位には、地元出身スプリンターであるIAMサイクリング(IAM Cycling)のリー・ハワード(Leigh Howard、オーストラリア)が入り、同タイムでトレック・セガフレード(Trek-Segafredo)のニッコロ・ボニファジオ(Niccolo Bonifazio、イタリア)が3位に続いた。

 先日のツアー・ダウンアンダー(Tour Down Under 2016)を制したオリカ・グリーンエッジ(Orica GreenEDGE)のサイモン・ゲランス(Simon Gerrans、オーストラリア)は、5位となっている。

 2012年のロンドン五輪で、団体追い抜きの金メダルを獲得しているケノーは、残り10キロ地点で抜け出すと、集団を寄せ付けずにゴールした。

 ツール・ド・フランス(Tour de France)で26回のステージ優勝を果たしているディメンションデータ(Dimension Data)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)と、オリカ・グリーンエッジのカレブ・ユアン(Caleb Ewan、オーストラリア)は、レースを棄権している。

 オーストラリアの元自転車選手カデル・エヴァンス(Cadel Evans)氏は、自身の名を冠した大会でケノーが優勝したことについて祝福すると、レースが最高だったとコメントした。

「みんなハードなレースをしていた。競り合って、抜きつ抜かれつの展開だった。強いて言えば、優勝候補にもっと頑張ってほしい気もしたが」

「それでも、アシストの役割を務めることが多いピーター・ケノーが最高の勝利を収めた。昨年のレースから、ずっと練習を積んできた。それが報われたのを見るのはうれしい」

(c)AFP