【1月16日 AFP】米大リーグ(MLB)、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のダラス・カイケル(Dallas Keuchel)投手とワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のスティーブン・ストラスバーグ(Stephen Strasburg)投手は15日、年俸調停を回避してそれぞれの所属球団と1年契約で合意した。

 ア・リーグで2015年シーズンのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)投手に選出されたカイケルは、年俸調停資格を取得した1年目の先発投手としては史上最高額の年俸725万ドル(約8億5000万円)で合意し、タンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)時代のデビッド・プライス(David Price)と、フロリダ・マーリンズ(Florida Marlins)時代のドンテレル・ウイリス(Dontrelle Willis)氏が記録していたこれまでの最高額435万ドル(約5億1000万円)を大きく更新した。

 27歳のカイケルは、年俸52万4500ドル(約6100万円)の昨季に通算成績20勝8敗、防御率2.48、216奪三振の好成績を記録し、アストロズのプレーオフ進出に貢献した。

 一方、ストラスバーグは年俸1040万ドル(約12億2000万円)の1年契約で合意し、2016年シーズン終了後にはフリーエージェント(FA)の資格を得ることになる。通算成績が11勝7敗、防御率3.46を記録した昨季の年俸からは、300万ドル(約3億5000万円)の大幅増加となっている。

 そのほか、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)は、23歳の右腕ホセ・フェルナンデス(Jose Fernandez)との調停を回避し、年俸280万ドル(約3億3000万円)で1年契約に合意した。フェルナンデスは年俸65万1000ドル(約7600万円)の昨季、腱(けん)移植手術から復帰して計11試合に先発し、通算6勝1敗、防御率2.92を記録した。

 さらに、昨季ナ・リーグを制したニューヨーク・メッツ(New York Mets)の先発右腕マット・ハービー(Matt Harvey)も調停は行わず、年俸432万5000ドル(約5億円)の1年契約でチームと合意した。ハービーは、年俸61万4000ドル(約7200万円)の昨季、肘の腱移植手術から復帰して通算13勝8敗、防御率2.71の好成績を記録。FA資格を取得するのは2018年シーズン以降となる。(c)AFP