【1月11日 AFP】何度も暴行された後、銃で2回撃たれ、郊外の井戸に投げ込まれた──。インドの首都ニューデリー(New Delhi)で昨年末にギャングの男らに拉致され、性的暴行を受けた10代の少女が10日放送された地元テレビ局のインタビューで、2週間に及ぶ恐怖の体験を振り返った。ニューデリーでは性的暴行事件が後を絶たない。

 14歳と伝えられる少女は昨年11月22日、デリー(Delhi)西部の市場に向かって歩いていた途中に拉致されたとされる。少女はインドのニュース専門局NDTVに対して、2週間にわたって「暗い部屋」に監禁され、男3人から代わる代わるレイプされたと語った。

 続けて、「ある晩、男の一人から解放してやると言われ、車に乗せられた。彼らはアルコールを買いに店まで車を走らせ、井戸の近くに車を止めた」「逃がしてやると言われたが、私が2~3歩後ずさりすると、銃で2度撃たれた。1発目は骨に当たった。何も感じず、体がしびれただけだった。でも、2発目で気を失った」と説明した。

 その後、震えながら目覚めたのは井戸の中だった。体は濡れていた。死んだ者としてそこに打ち捨てられていたのだという。「意識を取り戻すと、胸に弾丸が見えたので抜き取った」。少女はその傷あとを見せながら話した。

 少女は12月6日、悲鳴を聞いた近所の村人に井戸から救助され、すぐに病院に搬送された。

 地元メディアの報道によると、これまでに容疑者の男数人が逮捕されている。(c)AFP