【12月29日 AFP】最新アルバムを売り込むため大々的なプロモーションを打ち出したカナダ出身の歌手ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)だが、「ビリーバー(Belieber)」と呼ばれる熱狂的なファン層に、米サンフランシスコ(San Francisco)市が仲間入りすることはなかった──。

 市当局は28日、ビーバーの最新アルバム「パーパス(Purpose)」のプロモーションに関わる複数の企業に対して、歩道にスプレーで書いた宣伝文句を除去するよう求めた。

 このグラフィティ(落書き)はサンフランシスコのほか、ニューヨーク(New York)などの都市の繁華街に登場。アルバムのタイトルが書かれ、発売日の「11月13日」が添えられたものもあった。

 だが、チョークではなくスプレー式の塗料を使って書かれたものとみられ、1か月以上にわたり雨風にさらされたにもかかわらず、依然として消えていない。

 サンフランシスコ市公共事業局のモハメド・ヌル(Mohammed Nuru)局長は声明で、市の歩道は「企業広告のためのキャンバス」ではないと批判。「こうしたゲリラ型マーケターたちは、自分たちが法を超えた存在だと勘違いして市を汚しており、われわれは強硬な立場を取る」と言明した。

「パーパス」はビーバーにとって3年ぶりの新作アルバム。この間、ビーバーは、米ロサンゼルス(Los Angeles)の高級住宅街で隣人の家に卵を投げつけて器物破損の罪に問われるなど、ステージ外での裁判沙汰の方で知られるようになっていた。(c)AFP