【12月25日 AFP】オーストラリアの警察当局は24日、地下に作られた大麻栽培施設を家宅捜索した際、建物の一室に閉じ込められていた8歳の少年を保護したと発表した。少年が閉じ込められていた部屋にはマットレスとバケツしかなかったという。

 シドニー(Sydney)北約300キロのエランズ(Elands)にある建物で大麻栽培が行われている疑いで家宅捜索した警察は、建物内で1~9歳の子ども計4人を発見した。「子どものうちの1人は、過去数週間のうちの長時間にわたって一室に閉じ込められていたとみられる」という。

 地元紙ニューカッスルヘラルド(Newcastle Herald)によると少年は、外側から鍵を閉められた広さ2平方メートルの部屋で発見された。室内にはマットレス1枚とトイレとして用意されたバケツしかなく、少年は警察官に対し、3週間以上にわたって家事を手伝うとき以外の外出を許可されなかったと話しているという。

 警察によれば、この施設では「極めて洗練された」大麻栽培が行われていた疑いがある。公開された写真は、屋外デッキがスライドすると、コンテナで作られた地下施設への隠し階段が現れる様子を捉えている。28歳、26歳、19歳の男2人と女1人が、禁止薬物の商業規模での栽培や監禁の容疑で逮捕された。(c)AFP