【12月23日 Relaxnews】スイス・クリシエ(Crissier)の「ロテル・ドゥ・ヴィル(l'Hotel de Ville)」に、仏パリ(Paris)の「ギ・サヴォワ(Guy Savoy)」、スペイン・ジローナ(Girona)の「エル・セレール・デ・カン・ロカ(El Celler de Can Roca)」── 仏外務省が発表した「世界のベストレストラン1000」を選定した「ラ・リスト(La Liste)」のうち、462店が欧州勢で占められた。

 米ニューヨーク(New York)から豪メルボルン(Melbourne)まで、世界中の美食家たちは17日、世界のベスト1000レストランの発表を固唾をのんで見守っていた。このランキングはフランス観光開発機構 (アトゥー・フランス、Atout France)が立ち上げ、仏外務省が発表した。プロジェクトの目的は明確だ。「可能な限り、客観的なランキングを提供する」というもの。この目的を達成するため、48か国約200店のレストランガイドのレビューを加味するアルゴリズムを開発。「リスト」作成にはレストラン批評や投票は行われていない。

 同ランキングは、英レストラン業界誌「レストラン(Restaurant)」の「世界のレストラン・ベスト50(World's 50 Best Restaurants)」に替わるものとして立ち上げられた。世界のレストラン・ベスト50は、フランス国内では透明性が欠如していると批判されてきた。

■日本はトップ100に22店、全体では127店

 日本が上位を占めると予測されていた「La Liste(リスト)」。噂は本当だった。日本のレストランはトップ100だけでも22店がランクイン。「京味(きょうあじ)」(東京)は、4位のフランスのレストラン「ギ・サヴォワ(Guy Savoy)」を抑え、3位にランクインした。日本とフランスはそれぞれ、トップ10に3店が入り、激戦となった。トップ1000全体では、日本から127店、フランスから118店、米国が101店、中国が69店、スペインが52店がランクインした。

「世界のトップ1000レストラン」のフルリストと、都市や国ごとの世界のトップレストランは www.laliste.com で見ることができる。(c)Relaxnews/AFPBB News