【12月7日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンバーナーディーノ(San Bernardino)で14人が死亡した銃乱射事件で、妻とともに犯行に及んだとされるサイード・ファルーク(Syed Farook)容疑者の父親(67)が、息子はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の考えに賛同し、イスラエルに固執していたと明らかにした。イタリアの日刊紙「スタンパ(La Stampa)」が6日、報じた。

 父親は、同紙がイタリア語で報じた発言の中で、「息子は(IS最高指導者のアブバクル・)バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者の、『イスラム国』を建国するという考えに同意すると言っていた。それに、イスラエルにも執着していた」「私はいつも、落ち着いて辛抱しろ、2年後にはイスラエルはもう存在しないだろうからと彼に言い聞かせていた」と語ったという。

 父親はまた、「地政学的な状況は変わってきている。ロシアも中国も米国も、誰もユダヤ人が自国にいることを望まない。彼らはユダヤ人全員をウクライナに集めるだろう。彼らとわざわざ戦う必要などあるか?われわれは以前戦って、敗北したのだ」「しかし、息子は耳を貸さなかった」と話し、イスラエルと戦うという考えに容疑者が「取りつかれていた」ことを同紙に明かした。(c)AFP