【12月4日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で、ロレッタ・リンチ(Loretta Lynch)米司法長官は3日、数百万ドル(数億円)規模の賄賂を受け取った罪などで、FIFA副会長ら16人を起訴したと発表した。

 16人には、FIFA副会長で南米サッカー連盟(CONMEBOL)会長も務めるフアン・アンヘル・ナポウト(Juan Angel Napout)被告と、同じくFIFA副会長で北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)会長のアルフレド・ハウィト(Alfredo Hawit)被告が含まれる。2人は3日未明、スイス・チューリヒ(Zurich)の高級ホテルでスイス当局が行った強制捜査で逮捕されていた。

 起訴された16人は、全員がCONMEBOLまたはCONCACAFの所属で、元ブラジルサッカー連盟(CBF)会長で元FIFA理事のリカルド・テイシェイラ(Ricardo Teixeira)被告と、FIFA懲戒委員会の委員を務めているアリエル・アルバラド(Ariel Alvarado)被告も含まれている。

 スイス司法省によると、ホンジュラス出身のハウィト被告と、パラグアイ出身のナポウト被告は、米国への身柄引き渡しに反対している。両被告はともに地域トーナメントおよびW杯予選の販売権売却の見返りとして数百万ドルの賄賂を受け取った疑いが掛けられているという。(c)AFP