【11月23日 AFP】15-16フランス・リーグ1は22日、第14節の試合が行われ、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)は2-0でサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)に勝利した。

 パリ(Paris)で起きた同時テロ事件の犠牲者を悼み、フランス全土で哀悼の意がささげられた週末の試合で、マルセイユは事件に巻き込まれて親族を亡くしたラサナ・ディアッラ(Lassana Diarra)が90分間プレーした。

 13日の事件でいとこが犠牲になったディアッラは、フランス代表の親善試合を終えて家族と一緒に過ごすと、チームでは21日の練習に復帰するにとどまるかと思われていた。

 しかし、ディアッラは敵地スタッド・ジェフロワ・ギシャール(Stade Goeffroy-Guichard)で行われた試合のピッチに立ち、この週末に行われたリーグ戦の各試合にならい、130人の犠牲者を追悼し、3万5000人の観客とともに仏国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」を斉唱したあと、1分間の黙とうをささげた。

 ティエリー・ブライヤール(Thierry Braillard)スポーツ担当相も観戦に訪れたこの試合では、マルセイユがミシ・バチュアイー(Michy Batshuayi)とジョルジュケヴィン・エンクドゥ(Georges-Kevin Nkoudou)の得点で勝利を収め、リーグ12位に浮上している。(c)AFP/Andy SCOTT