【11月16日 AFP】ドイツの警察当局は15日、爆発物や自動小銃を積んだ車を運転していたとして南部バイエルン(Bavaria)州の高速道路で身柄を拘束した男(51)が、「エッフェル塔(Eiffel Tower)を見るため」仏パリ(Paris)に向かうところだったと話していたことを明らかにした。

 独警察は今月5日、バイエルン州ローゼンハイム(Rosenheim)の高速道路で所定の取り締まりの実施中、モンテネグロ出身の男を拘束した。警察によると、車内からはパリの住所が書かれたメモとカラシニコフ(Kalashnikov)8丁、拳銃3丁、爆発物が見つかった。パリの住所は車載衛星ナビゲーションシステムにも入力されていたという。

 男は「パリでエッフェル塔を見て、それから帰国するつもりだった」と述べ、発見された銃や爆発物については、車内にあったことさえ知らなかったと主張したという。車載ナビの情報からは、男の車がモンテネグロからクロアチア、スロベニア、オーストリアを経由してきたことが確認された。

 警察はパリで起きた連続襲撃事件に関して男から話を聞こうとしたが、男は一切の供述を拒んでいるという。

 この男について、トーマス・デメジエール(Thomas de Maiziere)独内相は14日、現時点ではパリ連続襲撃事件との関連は確認できていないと発表した。だが、バイエルン州のホルスト・ゼーホーファー(Horst Seehofer)州首相はこれに先立ち、男が事件の犯人らと関連していると「確信する理由」があると述べていた。(c)AFP