【11月10日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・ソシエダ(Real Sociedad)は9日、デビッド・モイーズ(David Moyes)監督の解任を発表した。就任後の1年間で、チームを立て直すことができなかった責任を問われた形となる。

 クラブは声明を出し、「レアル・ソシエダは、トップチームの監督を務めるデビッド・モイーズ氏との契約を終了する決断を下した」と述べた。

「彼がこのクラブにもたらしてくれたこと、プロ精神、そして義務を遂行する上での献身に感謝したい」

 ソシエダの新監督には、FCバルセロナ(FC Barcelona)の下部組織を指揮していたエウセビオ・サクリスタン(Eusebio Sacristan)氏が就任し、2017年6月までの契約を交わしたという。

 モイーズ氏は、名将アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏の退任後、イングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の監督に就任したものの、成績不振を受けて1年足らずで解任。それから7か月が経った昨年11月、ソシエダの指揮官就任が発表された。

 それでもソシエダの低迷は続き、先日のリーグ戦では0-2で昇格組のラス・パルマス(UD Las Palmas)に敗れるなど、勝ち点9でリーグ16位に沈んでいる。得失点差でなんとか降格圏は免れているソシエダだが、状況はモイーズ氏の就任直後とまったく変わっていない。

 モイーズ氏の契約はシーズン終了後までとなっており、ソシエダの会長はサポートの意思を示していたが、ファンや地元メディアからの重圧に耐えきれず、指揮官の解任に至ったとみられる。(c)AFP