【10月25日 AFP】南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動に身を投じ、故ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)氏らと共に投獄された経験もあるトーキョー・セクワレイ(Tokyo Sexwale)氏が24日、国際サッカー連盟(FIFA)の会長選に立候補することを表明した。

 26日の最終期限を前に、欧州サッカー連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長、ヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン(Ali Bin Al Hussein)王子、サッカー元トリニダード・トバゴ代表の主将デビッド・ナキド(David Nakhid)氏、そしてFIFA元副事務局長のジェローム・シャンパーニュ(Jerome Champagne)氏が会長選への出馬を明らかにしており、セクワレイ氏はアフリカ出身の立候補者として初の当選を目指す。

 ビジネスマンや政治家としての手腕が高く評価されている62歳のセクワレイ氏は、国内リーグ等で役職に就いてはいないものの、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)では招致委員会と組織委員会の一員として活動した。

 その後、セクワレイ氏はFIFAで反差別及び反人種差別の対策委員会に所属した。

 反アパルトヘイトを訴えていたセクワレイ氏は1977年、国家反逆罪で懲役18年を言い渡され、1990年に釈放されるまでの13年間をロベン島(Robben Island)の刑務所で過ごした。

 1994年、マンデラ氏が南アフリカの大統領に就任すると、セクワレイ氏はヨハネスブルク(Johannesburg)やプレトリア(Pretoria)といった大都市を抱えるハウテン(Gauteng)州の知事に指名された。(c)AFP/Sibongile KHUMALO