【10月24日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は23日、来季ホンダ(Honda)からエンジン供給を受ける可能性について明言を避けた。

 レッドブルのエンジンをめぐる騒動に新たな展開を加えたホンダは、悪天候により23日午後のフリー走行2回目が中止となった第16戦米国GP(United States Grand Prix 2015)のパドックで話題の中心となった。

 ホンダからのエンジン供給についてホーナー代表は、「来年のわれわれの車に関し、これまで全てのエンジンサプライヤーがうわさになっていると思う。そう考えると、彼らには25パーセントのチャンスがあると言える。多くの憶測があり、また多くの意見はその憶測に基づいたものだ」と言葉を濁している。

「何か言うことがあるとすれば、また何かが決定したとすれば、その時は最初にあなたたちが知ることになる。今は懸命に取り組んでいるところだ」

 ルノー(Renault)のエンジン供給契約終了を発表したレッドブルは、来年のエンジンのサプライヤーを探しているが、フェラーリ(Ferrari)やメルセデス(Mercedes)とは契約締結に至っていない。

 過去にホンダは、1チーム以外へのエンジン供給を望んでいないと発言しているが、現在エンジンを供給しているマクラーレン(McLaren-Honda)は、パフォーマンスやマシンの信頼性に問題を抱えて厳しいシーズンを送っており、パドックのオブザーバーは、2つのチームにエンジンを供給することでホンダの進歩は加速すると考えている。

 また、ホーナー代表も一刻も早い解決が必要であることを認めており、「厳しくなってきている。われわれは有能な人材がそろうグループだ。彼らには適応力があり、彼らが持っている情報でできることをしている。現時点で彼らはとても良く対応している」と語っている。(c)AFP