【10月22日 AFP】7歳のジャーマン・シェパードのアストラ(Astra)は地雷探知犬。5年以上に渡り、アストラと調教師であるレバノン軍のアフマド・ソル(Ahmad Solh)軍曹は、地雷や不発弾を探し出すためにレバノンの戦場を歩いてきた。

 反地雷活動を行うNPO「マーシャル・レガシー・インスティテュート(Marshall Legacy InstituteMLI)」より、「今年最も活躍した地雷除去作業員」に選ばれたアストラとソル軍曹は20日、その活動内容を広めるため米首都ワシントン(Washington D.C.)を訪れた。

 アストラが発見する地雷のほとんどは、1975年から1991年のレバノン内戦中に埋められたものだが、2006年に発生したイスラエルとレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)との戦闘で投下された爆弾を見つけることもあるという。

 アストラはボスニア・ヘルツェゴビナで訓練を受けた後にレバノンに派遣された。所属するチームはアフガニスタン、アンゴラ、イラク、スリランカ、アゼルバイジャン、アルメニア、タイなどで活躍している。(c)AFP