【10月15日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)は14日、シングルス2回戦が行われ、大会第8シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7-5、6-7、7-6でイボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)に競り勝ち、3回戦に進出した。

 ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が難なく勝ち上がりを決めた一方で、四大大会(グランドスラム)通算14勝のナダルは、211センチのカルロビッチに24本のサービスエースを決められるなど、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に続く初戦敗退の危機に立たされた。

 しかし、サービスエースの1試合最多記録を持つカルロビッチは、最終セットのタイブレークで4-4と粘りながらも痛恨のダブルフォールトを犯してしまい、ミスをしなかったナダルに勝利のショットを決められてしまった。

 カルロビッチとの息もつけないほどの激闘を制したナダルは、天を仰いでこぶしを突き上げながら歓喜した。そして、両手を高々と上げる姿は、この勝利の大きさを物語っていた。

 ナダルはこの試合の第1セットで、カルロビッチに4-5とリードを許す場面があった。しかし、長身のカルロビッチが繰り出すサーブに対して3連続リターンエースを記録し、ブレークに成功した。

 ナダルは、「とても重要な試合になった。おそらく自分のなかでキャリア最高のリターンゲームの一つになっただろう」と振り返った。

「奇跡に近いよ。彼のファーストサーブから3本のウイナーを記録できるなんて、本当に信じられない」

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