【10月12日 AFP】(写真追加)中東エルサレム(Jerusalem)で12日、旧市街(Old City)の入り口にある獅子門(Lions Gate)でイスラエルの警察官が、アラブ系の男に刃物で刺される事件があった。警察官は防弾チョッキを着ていたためナイフは貫通せず無事だった。男はその場で他の警察官に射殺された。

 イスラエル警察は、警官を襲撃したのはアラブ系の男だったと発表。パレスチナ人かアラブ系イスラエル人かは明らかにしなかった。

 今月3日に旧市街でパレスチナ人がイスラエル人2人を刺して殺害する事件が起きて以来、ユダヤ人が刃物で襲われる事件は10件を超え、取り締まりが強化されている。

 また報復と称する襲撃も起きている。9日にはイスラエル南部ディモナ(Dimona)で17歳のユダヤ人が、パレスチナ人2人とアラブ系イスラエル人2人をナイフで襲い負傷させた。

 一方、東エルサレムやパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)では暴動も発生。パレスチナ人とイスラエル軍の衝突はガザ地区(Gaza Strip)にも拡大し、第3次インティファーダ(パレスチナ住民の反イスラエル闘争)に発展する懸念が高まっている。11日にはイスラエル軍による空爆でガザ北部の民家が破壊され、妊娠中の女性と2歳の娘が死亡した。(c)AFP