【10月12日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2015)は11日、女子シングルス決勝が行われ、大会第5シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)は7-5、6-4で第12シードのティメア・バシンスキー(Timea Bacsinszky、スイス)に勝利すると、キャリア最大のタイトルを獲得したと同時に、最終戦のWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2015)を制し、女子テニス界のトップに君臨する可能性も視野に入ってきた。

 今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)で決勝に進出したムグルサは、立ち上がりの不調を克服して北京(Beijing)での戴冠を果たすと、世界ランキングでは、3位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)とわずか1ポイント差の4位に浮上するとみられている。

 中国語の発音が似ていることから「キノコ」の愛称で親しまれるムグルサは先週、脚の故障でヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)との武漢オープン(Wuhan Open 2015)決勝を棄権していたが、大会中に誕生日を迎えた北京でタイトルを勝ち取ると、最終戦への切符を確約した。

 シングルスでツアー通算2度目の優勝を飾り、世界ランキングでは自己最高に浮上するムグルサだが、すでに世界ランク1位の座を見据えているようだ。

「私の前に立ちはだかるのは、あと3選手のみ。良い気分です。自分のやってきたことは、間違っていなかったんだと感じました」としたムグルサは、「あと3人、あと3人」と何度も自分に言い聞かせていた。

 ムグルサは、シンガポールでWTAツアー選手権に出場することになるが、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が残りのシーズンを全休することを発表し、シャラポワとシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が故障を抱える中、女王の座はすぐそこまで来ているのかもしれない。