【10月12日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2015)は11日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-2、6-2で第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に快勝し、北京(Beijing)での無敗記録をさらに伸ばすと、6度目の大会制覇を果たした。

 世界ランク1位のジョコビッチは、昔からのライバルであるナダルを寄せ付けず、男子テニス界の王者にふさわしい勝利を収めると、北京では29連勝となり、ここ6年間は欠場した2011年を除き、中国オープンの全大会で優勝している。

 今年は、四大大会(グランドスラム)のうち3つを制しているジョコビッチ。シーズン終盤にも失速の様子はなく、今大会では決勝までわずか18ゲームを落とすにとどまった。

 それでもジョコビッチは、男子テニス史上最多となる45度目となったナダルとの対戦が、スコアで見るよりも厳しいものだったと述べている。

「特に第1セットに関して、スコアからはコート上での本当の戦いは分からないだろう」

「強敵と試合をするときは、数ポイントの差が試合を左右するし、ラファは疑いようもなくその一人だ」

「(ナダルは)チャンピオンで、ビッグマッチの難しさも理解している選手だ。タイトルがかかる重要な試合での戦い方も知っている。あんなにたくさん勝利を収めてきたんだ」

 第2セットでは足に痛みを抱えていたナダルだが、トップレベルのプレーを取り戻すことができたと、今週の結果に満足しているようだ。

「第1セットでは非常に良い戦いができていた。だから本当に、自分のプレーに満足している。成長を感じられてうれしい」