【10月1日 AFP】オーストラリアの首都キャンベラ(Canberra)郊外で見つかり、命に危険が及ぶほど毛が伸びていたため、毛刈りの全国チャンピオンに毛刈りされた巨大ヒツジの「クリス」が、ギネス世界記録(Guinness World Records)の「1頭のヒツジから1回の毛刈りで刈り取った毛の世界記録」を更新した。

 メリノ種のクリスは先月、キャンベラ郊外の森林地帯を孤独にさまよっているところをハイカーが発見。毛刈りの全国チャンピオンがクリスから刈り取った毛の重さは41.1キログラムに上った。

 ギネス世界記録はウェブサイトで、クリスの記録がこれまで世界記録だったニュージーランドのビッグベンによる2014年の28.9キログラムを更新したことを確認したと発表した。

 王立動物虐待防止協会(Royal Society for the Prevention of Cruelty to AnimalsRSPCA)首都特別地域支部のタミー・ベンダンジ(Tammy Ven Dange)最高経営責任者(CEO)は9月30日、声明で「クリスの毛刈りをした際は世界記録が優先事項ではなかったけれど、認定されたことは感謝する」と述べた。

 刈り取られた羊毛はキャンベラにある国立博物館(National Museum)に寄贈された。クリスは現在、隣のニューサウスウェールズ(New South Wales)州にある家庭農園で暮らしている。(c)AFP