【9月27日 AFP】(記事更新)女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2015)は26日、シングルス準決勝が行われ、大会第7シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)と第8シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)が決勝で対戦することになった。

 ベンチッチは、6-2、6-4で第1シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)に快勝する好調ぶりを見せつけ、ラドワンスカも6-4、6-1でドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)にストレート勝ちした。

 6月のエイゴン国際(AEGON International 2015)でも対戦した両選手だが、その際はベンチッチがベテランのラドワンスカを破り、ツアー初優勝を飾った。

 その後、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)とシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を退けロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)を制するなど、最高のシーズンを送っているベンチッチは、「決勝に進めて最高です。この大会では2年前に初めてプレーしましたが、私にとって本当に大きなトーナメントでしたから」と喜びを語った。

 ベンチッチは、ボズニアツキの前に格上のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)にも勝利しており、もはやプレッシャーはないと語っている。

「負けても良いと思っています。勝てたらうれしいですけどね」

 この結果、18歳のベンチッチは、今季のボズニアツキとの直接対決4回をすべて制したことになり、ボズニアツキ自身も苦戦を認めている。

「全体的に、もっと良いサーブとリターンが打てれば良かったと思います。今日は相手が私を上回っていた。だから向こうが勝ったんです」

 ベンチッチ戦での連敗については直接的なコメントを避けたボズニアツキだが、「私のキャリア通算戦績がすべてを物語っています」と、完全に自信を失ったわけではなさそうだった。

 一方で、2011年に大会を制し、翌年に準優勝を飾っているラドワンスカは、「彼女には火がついている。ほとんどすべてのサーフェスで最高のシーズンを過ごしている」と、好調のベンチッチを警戒する様子を見せた。

 26歳のラドワンスカは、英国でフルセットの末にベンチッチに敗れた雪辱を、東京で果たしたいと意気込んでいる。

「コートで実力以上のプレーができる選手」とベンチッチを評したラドワンスカは、年齢の割に「熟達したプレーをしている」と分析すると、「倒すにはベストのテニスをするしかない。それを目指して頑張ります」と述べた。(c)AFP