【9月24日 AFP】国際テニス連盟(International Tennis FederationITF)は23日、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)決勝をベルギーのヘント(Ghent)で開催すると発表し、ベルギー対英国の決勝は、クレーコートで行われることが決まった。

 11月27日から29日にかけて行われる決勝は、1万3000人収容の室内コート、フランダース・エキスポ(Flanders Expo)で開催される。

 この決定を受けて、英国のエースであるアンディ・マレー(Andy Murray)は、ツイッター(Twitter)に「デビスカップ決勝はヘントのクレーコートか。燃えてきた!クレーは僕らに合ってるサーフェスだと思うし、楽しみだ」と投稿している。

 ベルギー第3の都市ヘントは、2007年にツール・ド・フランス(Tour de France)の1ステージ、2001年と2013年には体操世界選手権(The World Artistic Gymnastics Championships)が行われるなど、大規模なスポーツ大会を開催した実績がある。

 そしてサッカーの国内リーグでは、ヘントを本拠地とするKAAヘント(KAA Gent)が昨季の王者に輝いている。

 決勝の舞台がクレーになった場合、マレーはコートへの順応に時間をかけたいとして、英ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で行われるハードコートの大会、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2015)を欠場する可能性を示唆していた。そのため決勝の開催地は、大きな注目を集めていた。

 マレーは先日、「(ATPワールドツアー・)ファイナルに出た場合、最大で5試合を立て続けに戦うことになり、そのあと数日間の休養を取れば、クレーコートで2日間慣らしただけでデビスカップの決勝に臨まなくてはならない。これでは足りない」と語っている。

 しかし、男子プロテニス協会(ATP)はマレーの発言を受け、8人の選手によって争われるシーズン最終戦には「出場が義務づけられている」とコメントしている。

 英国はグラスゴー(Glasgow)で行われた準決勝で、オーストラリアを3勝2敗で退けて決勝に進出した。マレーはシングルスで2勝、兄のジェイミー(Jamie Murray)と組んだダブルスで勝利を収め、大車輪の活躍を見せた。

 ベルギーと英国が決勝で顔を合わせるのは、1904年大会以来100年以上ぶり。当時は英国が5勝0敗で完全勝利を収めた。(c)AFP