【9月23日 AFP】コロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は22日、コカインの原料となるコカの栽培を中止した農家に土地を提供する政策を発表した。コロンビアは世界最大のコカインの生産国として知られる。

 コロンビアは米国の支援を受けて麻薬を徹底的に取り締まってきたが、2013~2014年までに同国のコカイン生産量は50%以上も急増していた。

 サントス大統領は国営テレビで、新たな麻薬取締政策を発表。「5年以上、合法的な作物の栽培を行った農家には土地を提供する。つまり、法的に認められた土地の所有者になるわけだ」と述べ、「コロンビアがいつまでも世界一のコカ輸出国でいなければならない理由は何もない。私たちはそれを証明してみせる」と語った。

 サントス大統領は一方で、コカを一掃するために1994年から空中散布してきた「ラウンドアップ(Roundup)」の商品名で知られる除草剤の使用を来月1日から禁止することを発表した。世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は今年3月、同除草剤には「発がん性の恐れ」があると指摘していた。(c)AFP