【9月19日 AFP】女子テニス元世界ランク1位のカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)は18日、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)でまさかの準決勝敗退に終わり、心を痛めた親友のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)について、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏の持つ四大大会(グランドスラム)通算22勝の最多優勝記録を更新することができると太鼓判を押した。

 セレーナは、1988年のグラフ氏以来となる年間グランドスラム達成と、同氏に並ぶ22個目のメジャータイトル獲得を目指して全米オープンに参戦したが、準決勝でロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)に番狂わせを許した。

 シンガポール政府観光局(Singapore Tourism BoardSTB)の宣伝イベントに姿をみせたボズニアツキは、セレーナがグランドスラムの最多優勝記録を更新するのは、時間の問題だと語った。

 世界ランク6位のボズニアツキは、「彼女は今年、3つのグランドスラムで優勝した。それだけ見ても分かるわ」とすると、「(シュティフィ・グラフ氏の記録を抜くのは)簡単ではないけど、彼女ならできるはず」と断言した。

 1週間後に34歳の誕生日を迎えるセレーナと、すでに34歳になっている男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、いまだにトップ選手としてツアーをけん引しており、25歳のボズニアツキは、多くの選手が体を良い状態に保つ努力をしていると明かした。

「今日のテニス界を見てみると、選手生命は長くなっているし、体をケアする方法も分かっている。それが奏功しているのは、素晴らしいと思う」

 自身のことについて聞かれたボズニアツキは、けがの影響を受けたシーズンを振り返り、健康が一番大事だと強調した。

「ジムで多くの時間を費やし、コンディションを調整しているわ。今はそれがとても重要。もしかしたら、コートで球を打つのより大事かもしれない」というボズニアツキは、ジムでのエクササイズの他に、ボクシングや水泳もトレーニングに取り入れているという。

 日本と中国の大会でポイント獲得を狙うボズニアツキは、上位8選手によるシーズン最終戦のWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2015)に何としても出場したいと意気込みを語った。

「出場権を獲得するために、ベストを尽くすわ。ここ数週間は良い感じだから、いけると思う」

(c)AFP/Stefanus IAN