【9月16日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2015)は15日、準々決勝の第2戦が各地で行われ、柏レイソル(Kashiwa Reysol)は広州恒大(Guangzhou Evergrande、中国)と1-1で引き分け、2戦合計スコア2-4で準決勝進出はならなかった。

 本拠地で行われた第1戦を1-3で落とし、大きなビハインドを背負って広州天河体育中心(Tianhe Stadium)に乗り込んだレイソルは、前半12分にクリスティアーノ(Cristiano da Silva)が右サイドからのFKを頭で合わせ、幸先よく先制した。

 これで2戦合計スコアは2-3となり、広州にショックを与えたレイソルだったが、前半30分に黄博文(Huang Bowen)に美しいハーフボレーを決められ、再び点差を試合前の状態に戻された。

 ペナルティーエリア手前で待ち構えた黄が左足を振り抜くと、ボールは猛烈なスピードでゴール左上隅に突き刺さった。しかしその後は、強力なブラジル人選手を擁する広州も追加点を挙げられず、試合は1-1の引き分けに終わった。

 第1戦は流れるような攻撃を披露し、大勝した広州だったが、この日は黄の同点ゴール以外にクオリティーの高さがうかがえる場面はほとんどなく、後半はラフプレーが目立った。

 広州は準決勝で、ガンバ大阪(Gamba Osaka)と全北現代モータース(Jeonbuk Hyundai Motors)の勝者と対戦する。

 準々決勝のもう1試合では、サウジアラビアの強豪アル・ヒラル(Al-Hilal)がカタール王者のレフウィヤSC(Lekhwiya SC)と2-2で引き分け、2戦合計スコア6-3で準決勝進出を決めた。

 敵地での第1戦に1-4で大敗し、瀬戸際に追い込まれていたレフウィヤは、本拠地での第2戦では踏ん張りをみせたものの、初戦でついた点差はあまりにも大きかった。

 カルロス・エドゥアルド(Carlos Eduardo de Oliveira Alves)に先制点を許したレフウィヤは、イスマイール・ムハンマド(Ismaeel Mohamed)とチコ・フローレス(Chico Flores)の得点で一時は逆転に成功したものの、迎えた後半42分、ジゴン(Rodrigo Junior Paula Silva 'Digao')に同点ゴールを決められた。

 試合自体は荒れ模様の展開で、危険なタックルや選手同士の小競り合いが頻発し、レフウィヤでは3人、アル・ヒラルでは2人の選手にイエローカードが提示された。しまいには、チームを応援するために国境を越え、車で敵地にやって来ていたアル・ヒラルのファンが、興奮のあまりピッチへなだれ込む場面もあった。 (c)AFP